映画「駆け込み女と駆け出し男」。今も昔も変わらない人情喜劇。自己否定を超えて自分の人生を生きる。

どうも、ともちんです。

 

いよいよ子供が夏休みに入り、カオスな日々を送っています。

 

さてさて、今回は最近観た「駆け込み女と駆け出し男」という映画についての感想を書こうと思います。

 

 

 

まず、ざっくりストーリーの話をすると、この映画は、江戸時代が舞台で、複雑な事情を抱えた女性達の離婚劇と、その離婚劇に関わることになった、医者見習いで駆け出しの戯作者(今でいう作家)の信次郎(大泉洋)の話が描かれています。

 

離婚劇と書くと、深刻な話なのかな?と思ってしまうかもしれませんが、信次郎演じる大泉洋のキャラクターと演技で、クスッと笑えるユーモアたっぷりの人情喜劇になっております。

 

そして、なぜ「駆け込み女」とタイトルについているかというと、なんと江戸時代は女性からの離婚は認められていなかったからなんです。

 

それで、どうしても夫と離婚したい女性は、神奈川県にある縁切り寺とされた、東慶寺に駆け込むことで、初めて夫に離婚を申請できたからなんですね。

 

なので「駆け込み女」となっているんです。

 

 

ちなみに、女性からの離婚の理由は、DV、モラハラ、浮気など、やむにやまれぬ理由で、現代とあまり変わらなかったりします。

 

そして、駆け込んだからといって、すんなり夫が離婚に応じてくれるわけもなく、女性達は、その駆け込み寺の東慶寺で、2年間無事に厳しい修行を終えないと、夫との正式な離婚が成立しなかったんです。

 

今も泥沼離婚とかワイドショーなどでよく騒がれてますが、江戸時代も、別の意味で離婚はとても大変だったんですね。

 

 

では、なぜ私がこの映画の感想を書こうと思ったのかというと、メインの登場人物の2人、夫と離婚したい女性の1人じょご(戸田恵梨香)と、医者見習い&駆け出し戯作者の信次郎(大泉洋)が共に自己否定してるところに、とても共感し、惹かれたからなんです。

 

 

彼らの悩みと、現代の私達の悩みが、まるで既視感を覚えるぐらい、同じなんですよね。

 

例えばですが、あなたも、

  • 自己否定してしまう
  • 男運が悪い
  • 言いたいことが言えない
  • やりたいことがわからない
  • 自信がない
  • やりたいことに対して、お金になるからやりたいのか、お金にならなくてもやりたいのかわからない

 

などと、思ったことはありませんか?

 

上に書いた登場人物の2人も、まさにそれぞれ同じようなことで悩んでいるんです。

 

 

では、詳しくその2人について説明をしますね。

 

まず、夫との離婚を望む1人、じょご(戸田恵理香)なんですが、夫にDV、モラハラ、浮気三昧をされています。

 

おまけに鉄練り職人の夫は仕事を一切しないで遊び呆けてるので、彼女はその夫の代わりに仕事を引き受けていて、もう心身ともにスダボロの状態で、縁切り寺の東慶寺に駆け込んでくるんです。

 

そんな彼女は、絵に描いたように、私なんかとずーっと自己卑下していて、夫のいいなりで、我慢していて、自分の意見が言えず、おどおどしてるような女性なんです。

 

 

次に、もう1人の方、信次郎(今泉洋)なんですが、彼も劇中ずーっと医者としての腕は十分良いのに、俺なんて見習いでまだまだだしと、自分の能力や評価を素直に受け入れず自己否定してるんです。

 

それに、本来の夢は戯作者なのに、お金になるかわからないからと、夢に向かって一歩踏み出せずにいるんです。

 

 

このように、じょご(戸田恵梨香)も信次郎(今泉洋)も、2人とも自己否定をしていて、自分の人生に対してぐずぐずくすぶっている状態なんです。

 

 

ですが、話が進んでいく中で、2人は、お互いに良い影響を与え合って成長していきます。

 

じょご(戸田恵梨香)は、東慶寺での離婚に向けた2年間の修行の中で、友達ができたり、様々な出会いや経験を通して、心身供に鍛えられて、たくましく成長していきます。

 

そして、信次郎(今泉洋)に怪我を診てもらった影響で、薬草や医療という、多分人生で初めて出会ったであろう熱中できるものに、のめり込んでいきます。

 

 


対する信次郎(今泉洋)も、医者と戯作者、両方に対して、様々な経験を積んでいくのですが、医者として周りから信頼され評価されるようになります。

 

 


そして、本当は戯作者になりたいという思いから逃げてしまい、医者1本の安定した道へと進もうとしてしまうんです。

 

ですが、あれだけ自己否定して弱々しかったじょご(戸田恵梨香)に背中を押され、結局最後は、戯作者になるべく腹を決めることとなります。

 

 

そんな、2人の爽やかな人生の再出発が、ラストシーンで描かれていいるんですね。

 

 

 

最後にまとめますと、全体を通して、この映画を観て感じたのは、今まさに私達もそれぞれ、自分の限りある人生を生きているんだなということです。

 

みなさんも、悩んだり、上手くいかなかったり、自信がもてなかったり、凹んだり、逃げてしまったり、人生色々あると思います。

 

ですが、主人公の2人は、自己否定をやめてみようぜ、腹決めて、やりたいことやって生きてみようぜと、私達の背中を押してくれます。

 

私自身も、自分の人生の最後まで、悪足掻きじゃないけれども、やれるだけやってみよう、自分をもっと生きてみようと、そんな風に思えるような、励まされる映画でした。

 

ちなみに、このメインのじょご(戸田恵梨香)と信次郎(今泉洋)の2人の話以外にも、とても魅力的で粋な恋愛の話や、喜怒哀楽に富んだ、人情味溢れる様々なサイドストーリーが本筋をの話を邪魔することなく、織り込まれていましたよ。

 

つい自己否定しちゃう、やりたいことがわからない、自信がなくてできない、と感じている人や、江戸時代の粋な人々に触れてみたい人は、ぜひ観てみて下さいね。

 

笑いあり、涙あり、そして、自分の人生を見つめ直す機会も与えてくれる、良い映画だと思いますよ!

 

 

 

原作はこちら。

参考&写真引用: 「駆込み女と駆け出し男」公式HP